中島岳志「『原理日本』と聖徳太子――井上右近・黒上正一郎・蓑田胸喜を中心に――」(石井公成監修『近代の仏教思想と日本主義』法藏館、2020年)読了。
『原理日本』の同人たちが、「親鸞―聖徳太子―明治天皇」というラインをいかに構築していったかという考察。内在的考察とは言いません。
史料紹介のような感じで今後読むべき史料が少し見えてきたと思います。例えば聖徳太子のどこに注目したかは原理日本社系と仏教学者も違っていますし、十七条憲法のどこに力点を置くかも違ってきますよね。そこまで比較してほしかったですね。
ごちそうさまとは言いたくないです。