2024-01-01から1年間の記事一覧
辻清明は1962年に、行政学の課題として、行政過程で自由裁量や政策決定を行う範囲が拡大している中では、手段の選択においても、価値判断が当然導入されてくることを考慮して政治と行政を截然と区別する態度に疑義を呈した[1]。また、行政における価値の問題…
蠟山政道と並んで日本の行政学の草分けである田村徳治(1886-1958)に関する先行研究は極めて少なく、管見の限り同世代(蠟山)または一世代下(辻清明、長濱政壽、吉富重夫ら)の行政学者によって書かれたものしか存在しない。その一因としては、蠟山政道及…