夏草や兵どもが夢の跡

夢の跡を鳥辺野で供養しています。

田畑茂二郎(の回想)精読

田畑茂二郎『国際社会の新しい流れの中で――一国際法学徒の軌跡』(東信堂、1988年)では彼の学問人生が座談会形式で振り返られますが、学生時代を主に読んでいきたいと思います。よきでした。では気になったところをぽつぽつと書いていきます。

 

 

まず、田畑の三高時代の思い出について。彼は三高のときから講議で触れられたからといってマッキーヴァー(コミュニティとアソシエーションで有名な社会学者のあの人)を読んでいたのですね。彼の受容史には明るくないですが、高田保馬あたりが紹介したのではなかったかしら。また、その時の試験で「国際法は法であるか」、「ユス・イン・レムとユス・イン・ペルソーナの区別を論ぜよ」(対物/対人)と出たらしく、彼は一番良い答案を書いたそうです。(p. 12)

 

また、彼が京大生時代に国際法を教えたのは末広重雄と恒藤恭だったようです。(p. 14)恒藤は幅広い人なのでともかく、末広が国際法とはなんというか。。。

 

さしあたりこの辺で。まだ続くと思います。

ごちそうさまでした。